鹿児島市の北に位置し、ゆるやかな傾斜の台地に広がる牟礼岡団地。そのまた北端にあるのが、牟礼岡小学校です。
団地の誕生から遅れること2年。今年で創立21年の新しい学校で、児童のほとんどがこの団地内に住んでいます。豊かな緑に囲まれた旧吉田町とはいっても、市内中心部からは16・、吉田インターから約4・の距離。市街地と結ぶバスも1日に35本と、交通も便利な、暮らしやすい校区といえます。
校区のほとんどが元は山であったことから、町そのものが今まだ新しい地域。「新しい住人たちで試行錯誤しながら町を作ってきました。イベントへの参加にも協力的。まとまりのある地域ですよ」と言うのは公民館運営審議会委員長の今村壽男さんです。
地域の一大イベントといえば、「牟礼岡夏まつり」。「子どもたちがここをふるさとと思えるようなイベントとしようということで始まりました」と今村さん。そのほか、校区運動会、十五夜での綱引きや相撲、老人クラブとのグラウンドゴルフなど、子どもと大人が一緒になって楽しめる行事も盛んです。
「なんと言っても本校の自慢は・牟礼岡太鼓・ですね」とは牟礼岡小学校の植村一郎教頭。新しい学校に特色となるものを、また伝統になるものを作ろうということで平成2年に発足したもので、3年生以上のメンバーが、練習に汗を流しているそう。校区内はもとより、さまざまなイベントにも呼ばれるほどの実力で、「今ではそのOBで構成された・牟礼岡天空太鼓・の活動にもつながっていて、しっかりと校区の伝統文化になっています」。
新しいふるさとを作り上げて行くのだという気概を持っているのは、古くからの住民だけではありません。「親父の会である・牟礼っ親(むれっじ)・の元気がすごいですよ」と今村さん。植村教頭は「自主的に子どものため、学校のために動いてくださるのがありがたい」と話します。
「親自身が楽しんでいるんですよ」と語るのは牟礼っ親会長の東郷和彦さん。飲ん方ばかりと言われたくないからと笑いながらも、「PTAやあいご会、地域と連携を取りながら、親父ならではの視点で、親子で参加できる活動を企画して、実行していきたい」と頼もしい言葉です。
歴史や史跡がないからこそ、「人のつながりで新しいまちを形作りたい」と、活力を感じる牟礼岡校区です。

