リビングかごしま 「これが校区の力だ!」

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喜入校区 伝統文化を大切に受け継ぐまち きいれ 世代を超えた人のふれあいで、地域で子どもを見守るまち
 

お米が収穫できました  鹿児島市街地から車で約40分。知覧方面への入り口に位置する喜入校区は、史跡に恵まれたのどかな地域。その中心にあるのが喜入小学校です。校庭の南側に立つ樹齢150年とも言われる大きなフウの木、そして苔むした石垣や校門が、今年で創立139年という県内でも有数の歴史ある学校であることを物語っています。
 取材に伺ったのは、ちょうどもちつき大会の日。5年生の児童たちが種もみ、苗づくり、田植え、そして収穫まで、老人会やPTAの協力を得ながら一生懸命育てた米でのもちつきです。ついたり、丸めたり、子どもたちは楽しい時間を過ごしていました。
 「いろいろな体験を通して、たくさんのことを学んでほしいですね。でも何かを得るのは子どもたちばかりではありませんよ」と話すのは校区あいご会会長の玉泉富雄さん。旧喜入町時代は喜入駅の駅長や地区公民館長を務め、長年にわたり子どもたちを見守って来た玉泉さんは、「子どもたちと接することで、こちらも元気をもらっているんですよ」とにっこり。  

もちはこげんしてつくんだよ  「子どもたちは実に多くの人たちのお世話になっています。ありがたいことです」と話すのは同校の村田好実教頭。登下校時や休日など、家庭や学校の目が届かない時間はたくさんあります。そんなとき頼りになるのが地域に住む大人たちというわけです。
 校区内を回る青パトや徒歩でのパトロールだけが防犯活動ではありません。普段のあいさつや町内会ごとに行われている六月灯や十五夜などの伝統行事、喜入ならではの海岸清掃などに参加することも、顔見知りを増やし、見守ってもらえるよい機会となります。「行事には積極的に参加させてほしいですね」と村田教頭。 ここ数年、親父の会の活動も広がり、玉泉さんたちリーダーをフォローする動きも出てきたとか。「地域の伝統や校区の行事とともに、子どもたちを育む心も若い人たちにつないでいきたいですね」。
 また、子ども自身が、自分の命を守れるよう、さまざまな体験を通して導いていきたいと玉泉さんは語ります。
 喜入領主の子として生まれた肝属尚五郎(小松帯刀)。喜入小は、その肝属家の仮屋跡で、子どもたちの自慢でもあるそう。この歴史ある場所で、夏の暑い時には木陰を作り、秋には紅葉で楽しませてくれているフウの木。この古木とともに、子どもたちを地域で見守っている喜入校区です。

 

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