四方を緑に囲まれ、夏場には川で水遊びをする子どもたちの姿が見られる、自然豊かな松元校区。核となる松元小学校は創立122年、団地造成などにより児童数は少しずつ増え、現在244人の児童が通っています。
「ここには集落の鎮守の森でこぢんまりと、でも心のこもった六月灯を行うなど、昔ながらの地域風土が残っていることに感動しました」と話すのは山田恭久校長。
校区公民館運営審議委員で地域活動に尽力してきた小原節子さんによると、松元には4つの地域があり、綱引きの縄からなう十五夜や、山から切った竹でやぐらを組む鬼火たきなど、それぞれの地域に昔から伝わる行事が受け継がれているそう。「高齢者と子どもの交流行事も多く、子どもが年寄りの話を熱心に聞いてくれますよ」と話します。
一方、渡山敏信教頭は「自分たちの経験を子どもたちにも体験させてやるのが大人の務めだと意識して取り組まれる方が多いですね」と地域の人々について語ります。
地域ごとに運営されてきた松元ですが、鹿児島市との合併により、その枠組みが変化。そのため、戸惑いや不都合も生じました。運営審議会ではさまざまな模索を行い、今ようやく新しい体制が動き出したところだとか。
主事の稲田美智子さんは今、第一回の校区文化祭に向け奔走中。「いろんな世代の人がかかわり合う祭となって欲しいという願いもあり、小学校のバザーと同日開催の運びとなりました」。小中学生を持つ母親でもあり、「昔ながらの良さを残す地域だからこそ、互いが顔見知りで、あのおばちゃんの前では悪いことできないなというような空気を作りたい」とも言います。
小学校の校庭には、学校の歴史を上回る樹齢180年のクスノキが悠然と立っています。校区公民館運営審議会ではこの木を校区のシンボルとしようと、子どもたちから愛称を募集。大人たちに向けてはクスノキにまつわる思い出を募集しました。このほど、・きぼうの木・と命名。来たる校区文化祭では、思い出の作文も披露されます。
「公民館やPTA、あいご会、親父の会、スポーツ少年団など、地域の各団体とつながった地域の中の学校でありたい」と熱く語る校長。
クスノキが年々枝を大きく張るように、人々の思いが新しい動きとなって、地域を盛り上げていくことでしょう。

