校庭にそびえる2本のクスノキ。どちらも樹齢100年を超えていて、長い間子どもたちを見守り続けています。この木を守るのは6年生の役目。朝、登校してくると真っ先にクスノキの下を掃き清め、大切に世話をしています。
「子どもたちは実に多くの人たちのお世話になっています。ありがたいことです」と話すのは福平小学校の中馬道則校長。登下校時や休日など、家庭や学校の目が届かない時間はたくさんあります。そんなとき頼りになるのは地域に住む人たち。保護者や地域の人々が登下校時に合わせて外に出て、積極的に子どもたちを見守り、声を掛けています。
「町内会ごとの夏祭りや棒踊りなどの伝統的な行事も盛んに行われ、古くから住んでいる人も、比較的新しく暮らし始めた人も、子どもを中心として、大人たちの参加率の良さが自慢です」と教えてくれたのは福平小学校PTA会長の外城戸昭一さんです。
中でも盛り上がるのは、校区運動会やあいご会の球技大会。中学生の参加も多く、町内会ごとに競い合い、子どもも大人も楽しんでいるそう。
もうひとつ、福平が熱くなるイベントがあります。毎年11月に行われている校区一周駅伝大会です。15の町内会で、小さな子どもから高齢者までがたすきをつなぎ、13区間を走り抜いて福平小のゴールを目指します。手作りの応援プラカードを持ち、声援を送る。走る人も応援する人も、気持ちが一つになる瞬間です。
また、かつては交通の要所として多くの人が行き交った福平地区には、史跡や遺跡が数多く残っています。まちの歴史を伝えていこうと、毎年1月には「火之河原遠行」、2月には「史跡めぐり」が開催されています。途中、親子でゴミ拾いをしたり、校区の歴史や特徴に関するクイズも。「実体験の中での思い出作りが、地域に愛着を持つことにつながっている」と外城戸さん。
こうしたイベントの企画や運営で大きな力となっているのが青壮年部。20〜60代までの男性陣です。学校まわりや駅などの奉仕作業などでも大活躍! 「平穏な時はスポーツや飲ん方で親睦を図っていますが、事が起きれば一丸となっておやじパワーを発揮しますよ」と頼もしい笑顔です。
地域の人の読み聞かせも子どもたちにとって楽しみな時間。「読書や音読の取り組みで、学力も全国平均を上回っているんですよ。」と中馬校長。

