昭和49年、玉里団地の誕生を機に開校した坂元小学校。昭和57年のピーク時には2000人を超える児童を抱えた時期もありましたが、新たな小学校への分離などを経て現在は15クラス、416名の中規模校です。
子どもたちの安全を守るために手立てを講じなくてはならない昨今。児童数は減少したものの、校区内を通り抜ける車が増えたこともあり、坂元校区では昨年からPTAだけでなく地域全体で安心安全への取り組みに注力。PTA、校区公民館運営審議会、町内会、有志などによる複数のボランティアパトロール隊が結成されました。またそれらの点での活動を学校がつないでシフトを組み、毎日低学年~高学年それぞれの下校時間に合わせて車で走るほか、通学路に立つという体制を作り上げています。
警察OBで長年地域活動に貢献してきた北島俊英さんは、自主的に祐薬東三区防犯パトロール隊の隊長に。青パトと定点見守りによるパトロールを始めて1年2カ月がたちました。子どもらの顔も覚えて声掛けも行います。「あいさつできない子もいますが、そんな子は親もそうだったりするもの」との厳しいひとことも。おじいちゃん世代だからこそ言える言葉です。その一方で、「1年間ありがとうございました」ときちんとお礼を言う子どもがいて感激したこともあったとか。
パトロールする中で、公園の木が茂り薄暗くなっていた所にタバコの吸殻がたくさん落ちていたり、高校生がたむろする様子にも気付き、市へ樹木の伐採を依頼。毎日見回りを続けるうちに、すっかりきれいで明るい公園に変わりました。町内での盗難も無くなったと言います。
各パトロール隊が行った活動時の様子は日誌にも残されています。坂元小学校の日髙好治教頭は、「地域の方から危険な個所や子どもたちの行動などの情報を頂くとともに、子どもたちを褒めるコメントを頂くことも。それらを学校で子どもたちに伝えることで、いい循環が生まれていると感じます。地域に活動の核になってくださる方々がいらっしゃることがありがたい」と話します。
子どもを守る安心安全の取り組みが、世代を超えたきずなを生むとともに、明るく住みやすい町づくりへとつながっているようです。

