今年創立38周年を迎える西紫原小学校の児童数は1037人(9月14日現在)。市内でも有数の大規模校です。紫原台地に位置する同校区内には団地が多く、住民に転勤者が多いことも特徴的。
「児童の約700人が県外からの転入です。当然毎年入れ替わりもありますが、当地を離れる人たちから、西紫原を進められたと転入される家族も多いと聞きます」と教えてくれたのは同小学校校長の宮下昭廣さんです。出身地もさまざまな子どもたち、慣れない場所でさぞ不安に…と想っていたら「クラスのほとんどが同じ立場。お互いの気持ちが分かるからでしょうか、たちまち仲良くなっていますね。」各地の方言が飛び交い、それぞれの土地の話も聞ける。いつも新しい風が吹いているような、まさに全国区の学校といったところです。
こうした特徴はもちろん校内だけではありません。地域においても同様に全国区ですから、大人たちも早く親しくなれるよう、積極的に地域の行事に参加しています。「先日行われたPTA愛校作業(校内の清掃)には、多くの保護者が参加してくれました。父親だけでも約130人。7~9時の予定が1時間で終了するほどでした」と宮下校長。
古くから地域に住む多くの皆さんの協力もあります。公民館副主事で成人学級長でもある畦元作二さんは、腰にビニール袋を下げ、割りばしを持って校区のゴミを拾って回っています。「若い人の役に立てればと思っています。町がきれいになれば気持ちがいいでしょう」とにっこり。また、毎日通学路に立ち、子どもたちの安全を見守っている人もいます。畦元さんからバトンタッチされた通学保護員の堀之内衛さんです。「子どもたちの『おはようございます』『いつもありがとう』の声に、私自身も元気をもらっています」。子どもたちの祖父母になった気持ちで、雨の日もカッパを着て見守ります。
「地域コミュニケーションのための行事が、住民にとって苦痛では続きません。参加しやすく、行ってよかったという声が出るように、常に内容の見直しも必要」と話すのは、校区公民館審議委員長の岡本皐八さん。「西紫原の校区の力は強いと思いますよ。暮らしやすいからこそ多くの人が集まるのではないでしょうか」。学校、地域、家庭が一緒になり、夢物語ではなく、今できることを話し合い、肝になる行事をしっかり連携して実践することに尽きると言います。

